博物館実習B

Bグループのホームページです。

吉原英雄と小コレクター運動

こんにちは。

今回は、吉原英雄と小コレクター運動の関わりについてご紹介します。

 

f:id:jissyuub:20201226020157p:plain

吉原英雄「朝霧はつめたい」 画像出典:独立行政法人国立美術館

 

まず小コレクター運動について簡単におさらいしましょう。

小コレクター運動とは、

一人当たり三点以上の美術品を所有する人々を「小コレクター」と名付けることで、

美術に興味がない一般人の関心を呼び起こし、

無名の作家を支援しようとする取り組みのことです。

 

吉原英雄は1931年生まれの版画家で、

国際美術展で入選を複数経験するなど、ものすごい偉業を成し遂げた芸術家でした。

そんな吉原は、

1951年に瑛九デモクラート美術家協会を創立すると、

そこに参加します。

そして1955年、

久保貞次郎*1

コレクター運動を開始し、

デモクラート美術家協会もその支援を受けるようになります。

 

吉原は2007年に亡くなりましたが、

2015年、福井県の「アートフル勝山の会」という

コレクター運動を今も支える団体による展覧会に作品が出品されるなど、

小コレクター運動において主要な役割を占めていたことがわかります。

 

偉大な芸術家であり、

さらに新たな美術界を牽引する存在としても活躍した吉原英雄

このブログで紹介している他の芸術家たちと同じく、

尊敬すべきプロフェッショナルです。

 

 

文責: S.I

 

 

 

 

 

 

 

*1:美術評論家、子供を対象とした創造美術教育の指導者