吉原英雄と小コレクター運動
こんにちは。
今回は、吉原英雄と小コレクター運動の関わりについてご紹介します。
まず小コレクター運動について簡単におさらいしましょう。
小コレクター運動とは、
一人当たり三点以上の美術品を所有する人々を「小コレクター」と名付けることで、
美術に興味がない一般人の関心を呼び起こし、
無名の作家を支援しようとする取り組みのことです。
吉原英雄は1931年生まれの版画家で、
国際美術展で入選を複数経験するなど、ものすごい偉業を成し遂げた芸術家でした。
そんな吉原は、
1951年に瑛九がデモクラート美術家協会を創立すると、
そこに参加します。
そして1955年、
久保貞次郎*1が
小コレクター運動を開始し、
デモクラート美術家協会もその支援を受けるようになります。
吉原は2007年に亡くなりましたが、
2015年、福井県の「アートフル勝山の会」という
コレクター運動を今も支える団体による展覧会に作品が出品されるなど、
小コレクター運動において主要な役割を占めていたことがわかります。
偉大な芸術家であり、
さらに新たな美術界を牽引する存在としても活躍した吉原英雄。
このブログで紹介している他の芸術家たちと同じく、
尊敬すべきプロフェッショナルです。
文責: S.I